あのひと

2015/01/29 20:30 

カーテンごしの光で部屋が少し明るい。
朝?



おかゆが炊ける匂い?
キッチンからお茶わん並べている音がしている。



そうか。
あのひとが作ってくれている。



のど渇いた?
傷は痛む?
トイレ行きたい?
きっと良くなるよ。
大丈夫だから。



心配そうに私を見守っているあのひと。
笑顔で。



夜だって安心。
隣に寝ているから。



今朝は
早く起きておかゆを作ってくれている。



昨日の夜
縫った頭のところをやさしくなでてくれた手のひらの感覚に
心と身体がゆるんで満たされていく。



ありがたくて涙が滲む。



午前6時の目覚ましが鳴る。
ゆっくりと目を開けた。



暖房が入る前のひんやりとした部屋。
わたし、ひとりだった。



まだ洗髪できずそのままの、
髪の毛に着いた血の塊の鉄の匂い。



そのまま
まんじりともぜず
かすかな余韻に身を任せていた。



(momoケガをする!3)

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ カサンドラ症候群へ
にほんブログ村

スポンサーサイト

テーマ : カサンドラ愛情剥奪症候群 - ジャンル : 心と身体

今、徒然 | Top ▲

共感力のないドクターに

2015/01/26 12:50 

前回記事の続きです。



救急病院をあとにする時、
明日以降消毒に来てくださいと言われました。



「遠いですし、身体も痛いので‥」
「そうしたらご近所の形成外科でも良いですよ。
宛名なしの紹介状書きますから」とドクター



明け方家に着き
一日中布団から出ることもできず。
立ち上がるのが痛くてトイレに行くのも大変



トイレに行ったら行ったで鏡を見たら
右半分が紫に腫れているおそろしい顔が!
ガーーーーン!



とりあえず形成外科に消毒に行かなくては。



幸運なことに徒歩圏内にありました。
ただ、近所なのですが、そこに行くのも辛い状態。
付添が欲しいと心から思いましたが
娘は学校で不在。



まあ、結婚していた時から「ひとり」には慣れているし。



夕方になり少し楽になった気がしたので、
お岩さんのような顔をフードで隠し行ってきました。



ドクターは表情が無い方
何となく予感が・・・



「先生、この顏もとに戻りますか?」
「個人差があるからわかりません」
と無表情で冷たい口調のドクター



身もふたもない返事しないで~



「消毒、次回はいつ伺えばいいですか?」
「うちのクリニック私一人でやっているの。
それに完全予約制の美容整形が主だから毎日来られてもね・・・。
薬出すから家で自分でやってください」
またしても無表情



なんだ!このドクター!
目の前の患者が顔面半分紫に腫らして気持ち弱っているのに。
しかもホームページには
保険診療の外傷疾患受けますと書いてあったのに!



さらにドクター
「抜糸は通常一週間。
でも抜糸は基本は縫った人が抜くもんですよ。」



「でも救急のドクターは近くの病院でも大丈夫とおっしゃってましたよ。」
「まあ、やれっていえばやりますけど」



何だがとても冷たい気持ちになりました。



病院を訪れる時、たいがいの方は気持ち弱っていますよね。
そんな患者さんの気持ちに寄り添うのは
ドクターとしての基本姿勢



まあ、今までも、患者の顔を見ないで診察するドクターや
人を人として診ていないようなドクターに出会ってはきましたが
今回は状態が状態だけに特に堪えました。



帰り道、
転落した急階段を登りながら
(昨日よりは楽になっていました。)
あのドクターももしかして
別れた夫と同じなのかもなあ・・・と思うと、
腹も立ちませんでした。



ああ、でも抜糸どこの病院でしようかな。
この身体では電車に乗るのも無理だし。



共感力がない近所の無表情ドクターを選ぼうか。



思案中です。



(momoケガをする!2)

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ カサンドラ症候群へ
にほんブログ村

テーマ : カサンドラ愛情剥奪症候群 - ジャンル : 心と身体

今、徒然 | Top ▲

momoケガをする!

2015/01/24 18:00 

それは突然の事でした。
今後の「フルリールかながわ」の活動について
友人たちと構想を練ったミーティングの帰り道
夢に希望にルンルンと。



あっ!と思った時は既に遅し
近所の急な石階段から転落
意識を失ってしまいました。



気がつくとストレッチャーの上に寝かされ
「脳波は!」「心電図は!」「骨折は!」と
ドクターたちの声が飛び交っています。
まるでドラマの一コマだと思ったのもつかの間
そこでまた意識を失いました。



再び気がつくとまたしてもストレッチャーの上
「抗生物質の点滴をしますね」と看護師さん



意識はもうろうとしていましたが
何か起きたのか尋ねたところ
通りがかりの人が発見して119番通報してくださったとのこと。
人通りが少ない道なので発見まで3時間ほど倒れていて
額と瞼をひざ下を切って血だらけだったそうです。



うう・・全身痛い。
これからどうなってしまうのだろう。
不安がよぎります。



不幸中の幸いで骨折しておらず、
脳のCTに少しノイズが見られるがとりあえずは家に帰って大丈夫でしょうとドクター。



家に帰るにしても、成人の引受人がいないとだめとのこと。
私には頼る親や兄弟はいません。
家には高校生の娘しかいません。
病院からの電話を受けた娘が別れた夫に連絡し、
彼が病院にやってきました。



それは本当にありがたいことです。



明け方、
看護師さんがタクシーを呼んでくれ、
よろよろと乗り込む私。
別れた夫は手を貸しません。



別れた夫もタクシーに乗り込み帰路につきました。



「大丈夫?痛い?大変だったね」
もちろんそのような言葉がけはありません。
ただ隣に座っているだけです。



家の近くにつき、転落した急階段をゆっくり登る。
身体が痛くフラフラし辛い。
階段に何度もうずくまる。
彼はただそこに立っているだけ。



私の中では、彼の特性なだからと整理はできています。
怒りも淋しさもありませんでした。
深夜、遠方の救急病院に来てくれたことに感謝です。



ただ、
彼とともに暮らしていた時のやるせない感情が蘇ってきました。



なんとか這うように家に入り、
娘の敷いてくれた布団にもぐりこみ。



彼は「それでは失礼します」と帰っていきました。



痛みと疲労でその声を聞くか聞かないかのうちに
眠りの世界に入っていった私なのでした・・・。

(momoケガをする!1)

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ カサンドラ症候群へ
にほんブログ村

テーマ : カサンドラ愛情剥奪症候群 - ジャンル : 心と身体

今、徒然 | Top ▲

20年のごほうび

2015/01/12 23:00 


今日は「フルリールルーム」(個別相談)を臨時DAY
相談室からは冬の青い空と白い富士山がまぶしい。

yama.jpg

そして今日は息子の成人式。
おろしたてのスーツを着て
楽しそうに成人式会場に出かけていった。



「子育て」は「親育ち」
子どもたちを育てることで、自分が育てられたことを実感している。



20年前の私と
今の私



今の私の方が
人の痛みや優しさ
人生の悲哀や素晴らしさ
すべてのひとがたいせつな存在だと
心の根っこから感じられる。



そして
自分を大好きになっている。



夫とは共に子を育ててきたとの実感を持てなかった。
いつもひとりで抱えていた。
そんな夫との暮らしに耐えられなくなり
子どもたちを置いて家を出たこともあった。



毎晩、酒を飲み歩き
泥酔状態で帰宅した毎日もあった。



「酒は呑むもので呑まれるものじゃないよ!」
息子が中学生の頃、叱られた。



いや、息子は叱ったのではない。
叫びだ。
自分の母が壊れていく不安と恐怖の。



ああ、この二十年、本当にいくつもの谷底を経験した。



私は、数年前にカサンドラから回復し
今、息子は二十歳になった。

seijinn.jpg

成人式のあとの夕方からの同窓会から帰宅した息子。
表情豊かに、お友達の様子を話してくれる。
撮った写真も見せながら。
感情のやりとりがある会話が嬉しい。



ふいに息子が照れくさそうに
「オレ、母ちゃんの子どもで良かったんじゃないかな」



一瞬、言葉を失った。



裏返った声で、私、言った。



「良かった・・・?
寂しい時もあった・・よね・・・?」



「いいの!
オレ、母ちゃんの子供で良かったよ。
母ちゃん、ありがとう」



これは、
神さまからの、
20年のごほうび。



人生、捨てたもんじゃない。
豊かな涙とともに。

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ カサンドラ症候群へ
にほんブログ村

テーマ : カサンドラ愛情剥奪症候群 - ジャンル : 心と身体

今、徒然 | Top ▲

リンク集

2015/01/02 00:00 

◆西城サラヨさんのブログ
http://sarayo.blog.fc2.com/

テーマ : カサンドラ愛情剥奪症候群 - ジャンル : 心と身体

リンク集 | Top ▲

 | Blog Top |