春は別れと出逢いの季節

2018/04/25 21:00 

娘が自宅からは通学できない大学に入学し家を出たため、私は二十数年ぶりにひとり暮らしとなった。



5年前に息子がやはり進学の関係で寮生活を始めた時、心の通い合わない夫との生活の淋しさを感情豊かな息子との関係性で満たしていた私は喪失感に苛まれ、重い空の巣症候群がひと月ほど続き、その後も数か月尾を引いた。



今回はどうなるのだろう、と身構えながらその日を迎えた。
空港で娘が乗った飛行機が見えなくなるまで目で追うつもりが涙が滲み早々に霞んでしまった。



その時、ジャズの演奏が聴こえてきた。
ふらふらと音の響く方へ近づくとコンサートが開催されていて、空いている席にへなへなと座りこんだ。
泣けてきて泣けてきてハンカチで目を抑えながら聴いていた。



「来たか、空の巣」と、思いきや。
私の心の中にむくむくと、ひとりのヨロコビが湧いてきた。
おお、これからは大好きなジャズのライブにも自由に行かれるぞ。
映画だって、美術館だって、旅行だって。
好きな物を食べ、休日は自分の好きな時間に起きることができる!
同居人を気にすることなく、自由に!
なんだ?このワクワク感は。



私は自分を大切にすることでカサンドラから回復をした。
結果、私はひとりでも人生を楽しめる私になった。



春は別れと出会いの季節。
この春、私は5年前とは違う自分にコンニチワをした。
自分が主人公で生きる人生の満ち足りた感覚に包まれながら。

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テーマ : カサンドラ愛情剥奪症候群 - ジャンル : 心と身体

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